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裁判員制度について
前回の記事に引き続き、裁判ネタです。今回は裁判員制度について復習してみたいと思います。
この制度が始まったときにはニュースや新聞などでよく目にしましたが、最近はあまり話題になりませんね。
岐阜地裁へ行ったときに裁判員制度について詳しく書いてあるパンフレットをいただきました。
パンフレットを参考にしながら13問のQ&A形式で裁判員制度について復習します。
参考:「よくわかる!裁判員制度Q&A」最高裁判所発行
1.どんな制度なの?
国民の中から6人の裁判員を選び、3人の裁判官と一緒に裁判をします。無罪か有罪か、また刑はどの程度かを決めてもらう制度です。
2.どんな事件を扱うの?
一定の重大犯罪を扱います。具体的には、
- 殺人
- 強盗致傷
- 傷害致死
- 危険運転致死
- 現住建造物放火
- 身代金目的誘拐
- 保護責任者遺棄致死
- 覚せい剤取締法違反
などがあります。
3.裁判員の対象者は?
20歳以上で選挙権のある人から選びます。
ただし、欠格事由もあります。
禁固刑に処せられた人、国会議員、自衛官、その事件についての被害者や親族など。
これらの人は裁判員にはなれません。
4.どのようにして選ぶの?
くじで選びます。
5.選ばれる確率は?
約0.01%、だいたい10,800人に1人の確率です。
6.選ばれた場合どれくらい前に知らせてくれるの?
その裁判が始まる6週間前までに通知が来ます。
7.辞退することはできるの?
基本的にはできません。ただし、辞退できる事由が定められています。
- 70歳以上の人
- 学生
- 妊娠中、出産の日から8週間以内
- 重い病気やケガ
- 親族や同居人の養育・介護
8.仕事があるから辞退したいけどできないの?
基本的にはできません。ただし、自身の不在により著しい損害があると認められれば辞退可能です。
9.日当はもらえるの?
日当、交通費、宿泊費は必要に応じて支払われます。
日当の日額は1日あたり1万円以内です。
10.何日くらい裁判に参加するの?
5日間前後です。
11.裁判は1日何時間くらいかかるの?
5~6時間程度です。
12.裁判員に選ばれたことを話してもいいの?
公表してはいけませんが、身近な人には話しても構いません。
ただし、裁判員でなくなった後は公にしても大丈夫です。
13.裁判では具体的に何をするの?
裁判官と一緒に審理してもらいます。
法律の知識は不要で、自分の判断で意見を出して下さい。最終的には多数決で結論を出します。
さいごに
とてもザックリと説明しましたので、もっと詳しく知りたい方は裁判員制度ウェブサイトを参考にして下さい。
ちなみに、裁判員経験者の95.9%の方が「非常にいい経験」または「いい経験」と回答しているようです(平成26年度のアンケート結果)
裁判員制度を理解するのに少しはお役に立てたでしょうか?
この記事の締めくくりは裁判員制度のキャッチフレーズで。
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