卒FIT後にある13の選択肢。プロが考える太陽光発電所用地の価値を上げる方法

卒FIT後が不安?プロが考えている太陽光発電所用地の価値を上げる方法

皆さん、こんにちは。岐阜県可児市「陽のあたる部屋」藤井です。

このブログでは、不動産に関する最新の情報と実用的なアドバイスをお届けします。不動産に対する疑問や不安を解消するためのヒントを見つけてくださいね。

この記事のポイント

・卒FIT後の対策について
・太陽光発電所用地の価値を上げる考え方
・新たに太陽光発電所を買う方への注意喚起

卒FIT後の太陽光発電所用地の価値を上げる方法

結論は「FIT期間中に隣接する土地を買い上げて事業用地・分譲地として仕上げる」です。

ただし、そのためには様々な注意点や適切な時期等あります。次から私の考え方を説明していきますので、読者様の中で複数ある正解や選択肢を一緒に考えていきましょう。

藤井

全国各地に太陽光発電所を増やそうと考えている方は、その資金で1つの太陽光発電所の隣接用地を買い上げる方向性も検討してみてください

卒FITとは?

大前提として、卒FITとは太陽光発電の固定買取期間が終了することを言います。FIT制度は一定期間・固定価格での電力買取を電力会社に義務付けています。

・住宅用太陽光発電の期間は10年間
・産業用太陽光発電の期間は20年間

住宅用の場合2019年から、産業用の場合は2032年から卒FITが始まります。このうち、今回の記事では産業用太陽光発電の卒FIT後の活用方法について考えていきます。

卒FITの問題点

収入の大幅な減少

かつては1kWhあたり40円以上あった売電価格が7〜8円になってしまいます。売電収入は1/5〜1/6。これは非常に大きな問題ですよね。皆さんは、その日が来る前に太陽光発電所を売却したいと考えておられることでしょう

太陽光パネルのリサイクル義務化

現在、使用済み太陽光パネルの大半が埋め立て処分されています。埋め立ては、環境負荷の高い選択ですが、費用が安いためです。しかし、2030年代後半には使用済み太陽光パネルのリサイクル義務化がされる見通しです。これにより、太陽光パネルの処分費用は大幅に上がるでしょう。

2022年7月から廃棄費用の積み立てが義務化されましたが、将来のリサイクル処分費用に十分な額ではないと思います。当然、パネルの処分時に追加費用が発生するリスクがあります。そして、その処分費用については現状で誰にも分からないというのが大きな問題です

太陽光発電所が売れない

現時点では中古の太陽光発電所市場が活性化してきており、個人での太陽光発電所売買も容易に行えます。ただし、それは収支の見通しが立つためであり、需要があるからです。将来的に太陽光パネルのリサイクル義務化が決まり、それを踏まえた収支が悪化するようなことになれば、中古の太陽光発電所の需要が急激に縮小される恐れもあります

卒FIT後にある13の選択肢

  • 手続きが簡単で、特に変更する必要がない
  • 買取価格は大幅に下がる可能性が高い
  • より高い買取価格を提示する新電力会社を探す
  • 契約条件や手続きを慎重に確認する必要がある
  • 初期費用は高額だが、地域社会にも役立つ
  • 国や自治体から助成金が出る可能性
  • 再生可能エネルギーの有効活用や普及拡大、電力バランスの改善に貢献できる
  • 売電せずに発電した電力をすべて自宅や地域で消費する
  • 電気代の大幅な削減が期待できる
  • 大きな容量を消費できない可能性がある
  • より効率の良いパネルやパワーコンディショナーに交換する
  • 発電効率を上げることで自家消費量を増やす
  • 近隣住民と電力を融通し合うシステムを構築する
  • 地域全体でエネルギーの効率利用を図る
  • 自治体との協議が必要
  • 将来的な水素社会に向けた取り組みとして検討する
  • 長期間のエネルギー貯蔵が可能
  • 現在は技術や需要が確立されていない
  • FIT制度に依存しない新しい売電モデルを利用する
  • 再生可能エネルギー価値を活かした売電が可能
  • 設備の維持管理から解放される
  • 今後の電気代削減機会を失うデメリットがある
  • その時に需要が無ければ売れない
  • 電力を農業や園芸に活用する
  • LEDを使った植物工場で単価の高い作物栽培
  • 現時点で最も需要の増加率が高い
  • 今後の見通しが明るい
  • 初期投資が大きい
  • ブロックチェーン技術などを活用した個人間電力取引に参加する
  • 新しい電力取引の仕組みを利用する
  • 将来の市場活性に期待
  • 所有する土地をまとめることで効率的な管理が可能
  • 土地の形や大きさを整えることで資産価値が大きく上がる
  • 場所によっては事業用地・分譲地に向かない
  • そもそも山林の太陽光発電所は向かない

FIT期間中に周辺の土地を買うメリット

冒頭にお伝えしましたが、卒FIT後にある13の選択肢で最善策は「周辺の土地を買い取り事業用地・分譲地にする」です。そのメリットは、FIT期間中は収支の目途が立ちやすいので、周辺の土地をいくらで買えば将来的な黒字につながるか検討できるためです。

周辺用地を購入するメリットは、資産価値を上げるだけでなく、卒FIT後の選択肢を増やすことにもつながります。事業用地・分譲地として売却する以外にも、系統用蓄電池や植物工場やAIデータセンターを運営するとした場合にも周辺に土地が必要です。FIT期間中にそれらの用地を購入しておくことで、事業計画が早い時期から立てられるメリットがあります。

FIT期間中に周辺の土地を買うデメリット

間違った土地を購入してしまうと、資産価値が上がるどころか下がってしまうかもしれません。戦略的に周辺の土地を購入することが必要という点ではデメリットです。

また、隣接する良い土地があっても必ず買えるわけではありません。その地主様との交渉が必要になります。

これら2点のデメリットを補うためには、専門家への相談が一番の近道です。以下のバナーからLINEで相談を受け付けています。ぜひ友達登録をしてメッセージを送ってください。宜しくお願いします。

太陽光発電所に関する質問をお待ちしています

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買っても良い土地、買ってはいけない土地

太陽光発電所周辺の土地をただ買えば良いというものではありません。ここでは、買っても良い土地と、買ってはいけない土地について簡単にピックアップします。

買っても良い土地
  • 建築基準法による道路が接地している
  • 水道・下水・ガスの本管が近くに来ている
  • その土地を購入することで、土地全体が成形される(正方形に近づく)
  • 整地されている
買ってはいけない土地
  • 山林や傾斜地
  • 地盤が弱い、各種ハザードマップに入っている
  • 産廃が埋められている恐れがある
  • 地目が宅地(固定資産税が高い)

まとめ

卒FIT後の不安は皆さん同じようにあります。専門家に相談して、早目の対策を講じておくことが必要です。.

注目

これは余談になりますが、新たに中古の太陽光発電所を買う方は産廃などの埋設物に注意してください。

かつて住宅分譲業者が開発しかけた土地で、産廃の不法投棄が見つかり開発が中止。そのあと資金繰りが悪化した業者が倒産。何年も放置されていた産廃が埋まっている土地が野立て太陽光発電所に。という場所を私は何ヵ所か知っています(もちろん私は取引に関わっていません)

埋設物がある土地は売れませんし、売るためには埋設物の撤去が必要です。その撤去費用は恐ろしく高額ですので、絶対に埋設物については注意してくださいね。

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さいごに

今回も最後までありがとうございました。このブログでは不動産の豆知識や、岐阜のお出かけ・グルメ情報を発信していく予定です。

これからも役立つ情報をお届けしていきますので、ぜひ次回もお楽しみに。またのご訪問を心よりお待ちしております!

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