”岐阜県可児市で農地転用”初心者にも分かる許可取得手順と注意点を解説

岐阜県可児市で農地転用する際の手順や注意点

皆さん、こんにちは。岐阜県可児市「陽のあたる部屋」藤井です。

このブログでは、不動産に関する最新の情報と実用的なアドバイスをお届けします。不動産に対する疑問や不安を解消するためのヒントを見つけてくださいね。

この記事のポイント

・農地転用の成功は事前相談と正確な書類準備
・農業委員会事務局が窓口
・許可取得後も適切な工事実施、完了届提出まで責任ある対応を

今回は、岐阜県可児市での農地転用について初心者の方にもわかりやすく手順を追って説明いたします。

農地転用の基本

農地転用とは、農地を宅地や駐車場など農業以外の用途に変更することを指します。

農地転用の種類

  • 農地法第4条の転用
    農地所有者自身が転用する場合
  • 農地法第5条の転用
    農地を買ったり借りたりして転用する場合

岐阜県可児市で農地転用許可を取得する手順

STEP

農業委員会へ事前相談

STEP

申請書類の準備

STEP

農業委員の確認

STEP

申請書の提出

STEP

審査と許可

STEP

許可通知の受け取り

1.農業委員会へ事前相談

可児市で農地転用の事前相談を行う際は、可児市役所3階にある農業委員会事務局へ行くことをお勧めします。農業委員会事務局は農地転用に関する専門的な知識と決定権を持っており、個別の案件に応じた適切なアドバイスを親切に提供してくれます。

受付時間は平日8時30分から17時15分まで。土曜、日曜、祝日、年末年始は休みです

なお、農地転用の申請は窓口での直接申請が必要で、郵送やFAX、Eメールでの受付はできません。そのため、事前相談の際に必要書類や申請方法について詳しく確認しておくことが重要です。農業委員会事務局での相談は無料で行えますので、農地転用を検討されている方は、ぜひ事前相談を活用してスムーズな申請手続きにつなげていただければと思います。

農業委員会事務局/可児市

2.申請書類の準備

ご自分での申請は難しいので行政書士さんへ相談することをお勧めします

農地転用の申請書類の準備は手続きを円滑に進める上で非常に重要です。可児市での農地転用申請には主に3部の書類(正本1部、副本2部)が必要となります。

①農地法第4条または第5条の規定による許可申請書を用意します。この申請書は、転用の目的や計画の詳細を記載する重要な書類です。申請者の情報、転用しようとする農地の所在地、面積、転用の目的、転用計画の概要などを正確に記入する必要があります。

②現況確認書を準備します。この書類は、転用しようとする農地の現在の状況を詳細に記録するものです。農地の現在の利用状況、周辺の土地利用状況、土壌の状態などを記載します。

③案件に応じて様々な添付書類が必要となります。これらには、土地の登記事項証明書、公図の写し、位置図、平面図、断面図などが含まれることがあります。また、転用後の土地利用計画書や、周辺農地への影響についての説明書なども求められる場合があります。

特に、土地の権利関係を証明する書類は重要です。所有者が申請する場合は登記事項証明書、借地人が申請する場合は賃貸借契約書の写しなどが必要となります。

転用目的に応じて追加の書類が必要になることもあります。例えば、住宅建設の場合は建築計画書、駐車場造成の場合は利用計画書、太陽光発電施設の場合は事業が安定して行える資産残高などが求められます。

これらの書類を準備する際は、可児市農業委員会事務局が提供する「農地転用等申請書類チェックリスト」を活用すると良いでしょう。このチェックリストを参考にすることで必要な書類を漏れなく準備することができます。

農地転用等申請書/可児市

3.農業委員の確認

農地転用の申請プロセスにおいて、農業委員による確認は非常に重要な段階です。可児市では、申請書類を提出する前に、地域担当の農業委員による現地確認が行われます。

様々な地区の農業委員さんを訪ねましたが、地図を見ただけで「○○があって、今は○○してる所ですね」といったように頭の中で映像と地図が一致するようです。さすがプロだなと感心します

この確認作業は、申請された農地の現状を実際に確認し、転用計画の妥当性を評価するために行われます。農業委員は、地域の農業事情に精通した専門家であり、その知見を活かして現地の状況を詳細に調査します。

確認の際には、申請者または代理人が立ち会うことが一般的です。農業委員は、申請書類に記載された内容と実際の現地の状況が一致しているかを確認します。具体的には、農地の現在の利用状況、周辺の土地利用状況、転用後の計画との整合性などを細かくチェックします。また、農業委員は転用による周辺農地への影響も評価します。例えば、日照や水はけの問題、農作業への支障の有無などを考慮します。さらに、地域の農業振興計画との整合性も確認の対象となります。

この確認作業を通じて、農業委員は申請内容の適切性や転用の必要性について意見を形成します。場合によっては、申請内容の修正や追加資料の提出を求めることもあります。農業委員による確認は単なる形式的な手続きではありません。地域の農業の持続可能性を考慮しつつ、適切な土地利用を促進するという重要な役割を担っています。そのため、申請者は農業委員の質問に対して誠実に回答し、必要に応じて追加の説明や資料を提供する準備をしておくことが大切です。

農業委員の確認を経て問題がないと判断された場合、申請は次の段階に進みます。この確認は申請が円滑に進むための重要なステップであり、可児市の農地を適切に管理し地域の発展と調和した土地利用を実現するための重要な過程なのです。

岐阜・愛知の不動産を紹介してくれた方にギフト券をプレゼントするキャンペーン

4.申請書の提出

申請書の提出にあたっては、まず事前に農業委員会事務局に連絡を入れ、提出日時を調整することをお勧めします。これにより、スムーズな受付が可能となり、また必要書類の最終確認もできます。提出する書類は、先に準備した農地法第4条または第5条の規定による許可申請書、現況確認書、その他の添付書類を含む3部セット(正本1部、副本2部)です。

申請書提出の際には、申請者本人または正式な委任状を持った代理人(行政書士さんなど)が窓口に赴く必要があります

窓口では、提出書類の内容確認が行われます。担当者が書類を丁寧にチェックし、記入漏れや不備がないかを確認します。この際、不明点や追加で必要な情報があれば質問されることもあるため、申請内容について十分に理解しておくことが重要です。

提出が完了すると、受付印が押された申請書の控えが返却されます。この控えは大切に保管しておきましょう。この時点で今後の審査スケジュールや、追加で必要となる可能性のある資料などについての説明を受けることができます。

申請書の提出は、農地転用の許可を得るための正式な手続きの開始点です。丁寧に準備し、正確に提出することで、その後の審査をスムーズに進めることができます。不明点があれば、躊躇せずに農業委員会事務局に相談することをお勧めします。

5.審査と許可

農地転用の審査と許可のプロセスは、申請書提出後の重要な段階です。可児市での申請書は、まず市の農業委員会で慎重に審査されます。この審査では、申請内容が農地法の規定に適合しているか、地域の農業振興計画と整合性があるか、周辺の農地への影響はないかなどが細かく検討されます。

農業委員会での審査を経た後、申請書は岐阜県知事に送られます。県レベルでの審査では、より広域的な視点から農地転用の妥当性が判断されます。この際、農地の保全と地域開発のバランス、環境への影響、法令遵守の状況などが総合的に評価されます。

特に注意が必要なのは転用面積が4ヘクタール以上の大規模な案件の場合です。このような大規模転用では、東海農政局との協議が必要となります。農政局との協議では、国の農業政策や食料自給率の観点から、転用の必要性や影響が詳細に検討されます。

審査の過程で不明点や追加情報が必要となった場合、申請者に対して補足説明や追加資料の提出が求められることがあります。このような要請があった場合は、迅速かつ正確に対応することが審査をスムーズに進める上で重要です。

審査期間は案件の複雑さや規模によって異なりますが通常は申請から1〜2ヶ月程度かかります

許可が下りた後は、速やかに転用工事に着手することが求められます。許可後、正当な理由なく長期間工事を開始しない場合、許可が取り消されることもあるので注意が必要です。また、工事完了後は遅滞なく完了届を提出する必要があります。これは、許可された内容通りに転用が行われたことを確認するための重要な手続きです。

藤井

不動産の制度や税制について調べるのは大変ですよね。人によって様々な状況があるので、ご自分が知りたいことと少しずれた情報しか出てこないことも

陽のあたる部屋「公式LINE」に問い合わせいただければ、あなたの知りたいことをピンポイントでお答えします

AIチャットのように気軽に話しかけてくださると嬉しいです

6.許可通知の受け取り

岐阜県可児市での農地転用許可通知は、通常、岐阜県知事からの決定を受けて可児市農業委員会事務局から申請者に連絡が入ります。

連絡を受けた後、申請者または正式な委任状を持った代理人が、可児市役所3階にある農業委員会事務局に直接出向いて許可通知を受け取ることになります。許可通知の受け取りは、平日の8時30分から17時15分までの間に行うことができます。土曜日、日曜日、祝日、年末年始は除かれますので注意が必要です。

許可通知を受け取る際には、本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)の提示を求められることがあります。代理人が受け取る場合は、委任状と代理人の本人確認書類が必要となります。

許可通知書には、転用が認められた農地の所在地、面積、転用の目的、許可条件などが詳細に記載されています。受け取った後は、内容をよく確認することが重要です。特に、許可条件には注意を払う必要があります。これらの条件は必ず遵守しなければならず、違反した場合は許可が取り消されることもあります。また、許可通知書の受け取り時に、今後の手続きや注意事項について説明を受けることができます。例えば、工事着手の期限や完了届の提出方法などについて、詳しい情報を得ることができるでしょう。不明点があれば、この機会に農業委員会事務局の担当者に質問することをお勧めします。

許可通知書は、農地転用の正式な許可を証明する重要な文書です。原本は大切に保管し、必要に応じてコピーを取っておくことをお勧めします。将来的に、転用後の土地に関する手続きや取引の際に必要となる可能性があります

最後に、工事完了後は遅滞なく完了届を提出することを忘れないでください。これは、許可された内容通りに転用が行われたことを確認するための重要な手続きです。

不動産に関する質問をお待ちしています

LINEで岐阜の不動産の無料相談

さいごに

今回も最後までありがとうございました。このブログでは不動産の豆知識や、岐阜のお出かけ・グルメ情報を発信していく予定です。

これからも役立つ情報をお届けしていきますので、ぜひ次回もお楽しみに。またのご訪問を心よりお待ちしております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です