皆さん、こんにちは。岐阜県可児市「陽のあたる部屋」藤井です。
このブログでは、不動産に関する最新の情報と実用的なアドバイスをお届けします。不動産に対する疑問や不安を解消するためのヒントを見つけてくださいね。
令和5年度の火災発生件数
消防庁の統計では、令和5年度に全国で発生した火災は38,672件だったそうです。この数字を見ると火災の発生件数はすごく多いですよね。この統計によると火災は特に12月~3月までの乾燥した時期に発生件数が多くなっています。
先日、お世話になっている方の自宅が隣家の火事で被災しました。隣家は全焼、その方の自宅も壁や屋根が燃えて大規模な修繕が必要になる事態に。「まさか自分が火事に巻き込まれるとは…」と落ち込む暇もないくらい忙しくなります。
私は仮の養生や片付けを手伝ってきましたので、その時の体験から、隣家が火事になった時に何をすれば良いのかをまとめてみます。
YouTubeでも解説しています
近隣で火事発生!何をすれば良い?
冷静に状況を把握する
まず、落ち着いて火災が発生している現場の周囲状況を確認することが重要です。確認するポイントは以下のとおりになります。
119番通報
火事を発見したら、すぐに119番に通報してください。その地域を担当する消防本部につながります。通報の際は以下の点に注意しましょう。
自宅を守る行動
火災は予期せぬスピードで広がります。まだ火が小さいうちに、自宅を守るため以下の行動を取りましょう。
初期消火の試み
火が小さいうちに消火器などを使って初期消火を試みましょう。ただし、以下の場合は危険ですので、すぐに避難してください。
油や灯油などが出火原因の場合、絶対に水を使った消化はしない!!!
自宅から避難
火が大きくなりそうなら自宅から直ちに避難します。以下の点に注意しましょう。
周囲への周知
大きな声で「火事だ!」と叫び、近隣住民に知らせましょう。特に夜間の場合は、周囲の人々が気づいていない可能性があります。
消防隊への情報提供
消防隊が火災の現場へ到着したら、以下の情報を聞かれることが予想されます。
火災が鎮火するまで
前項の後、隣家の火災が鎮火するまでは何も出来ることがありません。火元から離れて自宅の無事を祈るだけになります。
【自宅に延焼】火災が鎮火した後にすべきこと
職場などへ連絡
自宅が被災した場合、想像以上に忙しくなります。被災した後の家は、少し火が入っただけでも煙の臭いがひどく、消火の水も入ってきているので片付けが大変です。窓ガラスが割れますし、火事の後片付けが間に合わず、その日は家で寝れないこともあります。
日中なら仕事を早く切り上げる、夜間なら次の日の仕事を休む連絡をした方が良いです。家族のために自宅の片付けに専念しましょう。
火災保険の代理店へ連絡
運悪く自宅へ延焼してしまった場合、真っ先に契約している火災保険の代理店へ連絡しましょう。
火災保険会社から損害の実態を調査する「鑑定人」が来ます。ここで損害の実態を決められてしまうので、必ず保険契約者さん本人が立ち会ってください。この鑑定人とのやり取りで、下りる保険金額が決まるといっても過言ではありません。
私は保険の専門家ではないので詳しくないですが、契約している保険代理店の方にアドバイスを求めるのが良いと思います。自動車保険にしてもそうですが、少しの言葉選びを間違えただけで保険が下りなくなることもあるようです。
隣家から延焼した火事でも、使えるのは自分の火災保険だけ
建築・不動産業界にお勤めの方には常識なのですが、隣家から延焼した火事でも、出火元の方に被害を請求することができません。自宅が火事の被災を受けて建物を直す時でも、ご自分の火災保険を使うしかないのです。
一般の方からしたら驚きですよね。自分は何も悪くないのに、出火元からは何も保証されないなんて…。
ガス爆発、火元の方に重過失あり、放火の場合
警察の事情聴取
警察の方から「火災について知っていることを教えてください」といった趣旨の事情聴取に対応しなければいけません。
消防の現場調査
隣家の火災がご自宅に延焼した場合、消防の方が現場調査に入ります。被害があった場所を細かく調査するので、この立ち合いにも時間がかかります。
自宅の片付け
隣家からの延焼を受けた場合、炎の高熱で窓ガラスが割れ、雨どいは溶け、外壁にもダメージが入ります。消防車からの放水で室内もひどく濡れてしまいます。それらの片付けで1日以上かかってしまうでしょう。
また、非難する時に落とした電気のブレーカーを入れる時にも注意が必要です。消化の水や延焼した炎によって、電気が漏電している箇所がある可能性があります。何も考えずにブレーカーを上げると、それがショートに繋がり危険です。
ブレーカーを上げる前に、自宅へ調査に来る消防士さんに相談するのが良いと思います。
火災保険の内容を確認
自宅の片づけの際、被害にあった家財については火災保険が適用されますが、その被害品の処分については費用が掛かります。処分費などについても、特約で使用できるものが無いか火災保険の契約内容を確認してみてください。
契約している内容によっては、家財が保証されないプランもありますし、いざという時のために平常時に火災保険のプランを確認しておくのが良いですね。私も火事の片づけへ行った後、自分の火災保険内容を確認しました。
罹災(りさい)証明書を申請する
自宅が火事などの災害にあったことを証明する書類です。罹災証明書は火災保険を申請する時などに必要です。証明書を申請する場所は、自宅を管轄している消防署の場合が多いです。
燃えたゴミを処分する助成制度を探す(各自治体による)
自治体によっては、火災にあった場合の家財等を無償で受け入れてくれる場合があります。無償ではなくても、減額をしてくれる助成制度などもありますから、自治体の担当部署へ問い合わせることをお勧めします。いずれの場合も、罹災証明書が必要になります。
愛知県名古屋市や一宮市で全焼した建物を解体した時は、燃えた建物も無償で搬入させてくれた記憶があります
不動産の制度や税制について調べるのは大変ですよね。人によって様々な状況があるので、ご自分が知りたいことと少しずれた情報しか出てこないことも
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災害見舞金を申請する(各自治体による)
多くの自治体では「災害見舞金」と似たような名目で、自然災害や火災に巻き込まれた方へ見舞金を支給しています。例えば私が住む岐阜県可児市では、
全焼→10万円
半焼→5万円
の支給があるようです。
まとめ
これまで書いた通り、自宅が火災に巻き込まれると多くの手続きや作業が待っています。その全てが今まで経験したことが無いことだと思います。当然、一人での手続きや作業では間に合いません。知人、親戚、業者さんに手伝ってもらいながら、負担の無い範囲で進めていきましょう。
とにかく、ご自分や家族の健康が第一です。岐阜県や愛知県北部なら私がお手伝いできることがあるかもしれません。火災の手続きのみならず、住まいに関することは下の公式ラインからお気軽にお尋ねください。
不動産に関する質問をお待ちしています
さいごに
今回も最後までありがとうございました。このブログでは不動産の豆知識や、岐阜のお出かけ・グルメ情報を発信していく予定です。
これからも役立つ情報をお届けしていきますので、ぜひ次回もお楽しみに。またのご訪問を心よりお待ちしております!
・非難する前に自宅で行うこと
・火災保険の制度
・自治体による助成制度
・火事の後、意外と知らない行うべきこと