【2023年7月】”ゲーム以外”のおすすめグラボを選ぶ(予算2~13万円)

60日くらい迷って、まだ決まらず。同じような方いませんか?

先月に息子と一緒に2台目の自作PCを組みました。最初の自作PCは完全にゲーム用。今回作った2台目の目的は「AI用途」「写真・動画編集」です。Youtubeやブログ記事でグラボ比較をやっている方は大勢いますが、その大半がゲーム用途での比較です。クリエイティブ用途でのグラボ比較情報は非常に乏しい。結局、60日くらい迷っているのですが購入には至っていません。

ちゃんた

私のように、クリエイティブ用途でのグラボ比較をしている方へ。

「性能と値段を比べながら、一緒にグラボ選びをしませんか?」

グラボは、パソコンで映像や画像の処理をするために用いられる GPU が搭載されたパーツです。正式には「グラフィックボード」と呼ばれます。グラボの性能によって、ディスプレイに出力される映像のクオリティが変化します。

グラボの性能は、チップの種類やメモリ容量によって異なります。価格は一般的に2万円から20万円程です。

予算すら決まらないよ

グラボを購入するにあたって、最初に決めるべきは「予算」です。ここが無限にあれば迷うことは無いですものね。皆さんは、趣味のクリエイティブ用途グラボに、どれくらいの金額を出せますか?

12~13万円の予算がある方は答えが出ています。NVIDIA RTX4070Tiを買えば間違いなさそうです。現状では性能とコストのバランスが一番良いとのこと。

  • CUDAコアが多い(AIに強い)
  • TDP285w(省エネ)
  • VRAM12GB(必要十分)
  • AV1エンコード対応
  • エンコーダー2基搭載(配信と同時録画がド安定、エンコード爆速
ちゃんた

4070Ti欲しいけど買えません。

出せるのは5万円くらいかな…。

性能を比較すると10万円くらいなら…。

あー、最低限の欲しい機能が入って2万円ちょいで買えるグラボ発売されるじゃん…。

予算

予算、決まりませんよね。とりあえず2万円~13万円という事にしましょうか。

価格帯から「5つのグラボ」を選び、性能比較してみよう

60日間くらい迷って次の「5つのグラボ」をピックアップしてみました。私としては13万円クラスは無理ですが、念のためにピックアップしています。

CUDAコアメモリ容量メモリタイプメモリ帯域幅TGPAV1エンコード価格コメント
RTX4070Ti768012GBGDDR6X504GB/s285w◯(2基あり)約13万円最高性能
RTX4070588812GBGDDR6X504GB/s200w約9~11万円高性能
RTX4060Ti43528GB/16GBGDDR6288GB/s160W/165W約7~9万円16GBモデルならあり
RTX3060358412GBGDDR6360GB/s170w×約4.5万円必要十分だけどAV1非対応
Arc A75035848GBGDDR6512GB/s225w約2~3万円え!安過ぎない?

上の表は価格が高い順に並べてみました。こうして見てみると、それぞれのモデルには2~3万円ごとの開きがあります。それに比例して性能も変わってくる感じですね。ただ、一番下のA750だけは破格に安い。

多分、私は下の3モデルから選ぶことになるでしょう。それぞれ思ったことを書いていきますね。

Arc A750について(良いところ)

こいつは、ドライバーが未熟過ぎて使いにくいらしいけど性能に対して価格が安過ぎる。映像の転送速度に関わるメモリ帯域幅に関しては4070Tiよりも上です。ここは快適に動画編集する上では重要ポイント。メモリ容量が8GBと少ないですが、メインメモリを32GB積んでいれば共有メモリとして使ってくれるから問題は少ないでしょう。動画・写真編集としては文句が無いほどコスパ良し。

しかも、CPUにグラフィック機能があれば、その内蔵グラフィックを活用してパワーアップする機能がある。その名は「インテル® Deep Link テクノロジー」といいます。インテルのf付モデルでは使えませんが、私のはi5-13500ですから使えます。この機能は、詳しく知れば知るほど魅力的。配信エンコーダーとしても最強のコスパですね!

Arc A750について(悪いところ)

コスパモンスターのA750ですが、悪いところが2点あります。

1つは、stable diffusionなどの生成AI用途としては使えないところ。生成AI用途だとNVIDIAのグラボ以外は弱過ぎるようなのです。生成AIのアプリを使う時は自分のPCにローカル環境を構築しようと考えていましたが、A750を購入したとしたら、GoogleColabなどのクラウドサービスを使うことになります。そこが少しネックかも。

2つ目は、デザインが悪いところ。インテル純正のA750は最高のデザインなのですが、価格が5万円。7月21日に発売される玄人志向のA750は2.2万円です。このモデルがコスパモンスターなのですが、内部基盤が見えてて、しかも青色なんですよ。補助電源のコネクタも青色っぽい。はっきり言ってデザインは最悪。PCケースがガラスの人には勧めることができません。

Intel・AMDのグラボでもstable diffusionは動作しますが、ネットなどで情報が乏しいのが現状です。バージョンが変わった時など、何か変化があった時には自分の力で解決する必要があります。逆に、NVIDIAのグラボだと情報がたくさん出ているので、知識が薄くても何とかなります。

Intel・AMDのグラボはコスパが高いですが、マイナー機材にありがちな情報不足は欠点になるので私のような初心者の方はNVIDIAを選択するのが良いと思いますよ。逆に玄人の方は自分で問題を解決する楽しみがあると思うので、是非Intelにチャレンジしてみてくださいね!

RTX3060について

私の「趣味レベルのクリエイティブ」用途からすれば、RTX3060で十分なんです。多くの方にとっては必要十分な性能だと思います。でもね、最新の動画ファイル形式であるAV1に対応していない。これから先の動画は、ファイルが軽くて映像が綺麗なAV1がメインになるようです。そこに対応していないのは困るんですよね。そこを許容できる人は即買いレベルですね。このモデルは今が底値っぽいです。

RTX4060Tiについて

メモリ16GBモデルは最高です。生成AIにしろ、4K動画編集にしろ不足することは無いでしょう。ワットパフォーマンスも最高。ただし、値段が高過ぎ!

16GBモデルは発売されたばかりというのもありますが、上位モデルの4070よりも高い商品もあります。誰がどう見てもコスパは悪い。もっと安くなったら購入を検討しましょう。

巷のレビューでは、ゲーム用途に関して「こいつは買うな!3060Tiを買え!」という意見が99%です。ただし、スペックだけを見る限りクリエイティブ性能に関しては3060Tiよりも数段は上だと思います。

皆さんの意見も聞かせてください!

皆さんは、お目当てのグラボが決まりましたでしょうか?

私は、やはり決めきれませんね…。

「ゲーム用途以外、趣味のクリエイティブに丁度良い」グラボを探している方のために、皆さまのご意見・ご感想をコメントで教えてくださいね!

さいごに

今回も最後までありがとうございました。この記事が役に立った方、逆に「ここが知りたかったのに載っていないよ!」という方はコメント欄よりお知らせ頂けると嬉しいです。

私たちはTwitchで親子ゲーム配信を楽しんでいます。「Twitchで一番有名な親子になる!」という目標で楽しくゲーム・雑談配信をしていますので下記リンクから遊びに来てくださいね。皆さんと話せるのを楽しみにしています!

「ブログから来たよ」とチャットくれたら元気よく喜びます

6件のコメント

Stable diffusion目的でRTX4060Ti 16GBをウォッチしているんですが、やっぱり比較するのは3060 12GBですね.
現状、生成するだけであれば(たとえSDXLでも)VRAM8GBで問題ないので、Loraなどの学習目的でこの2つを比較すると思います。
しかし、学習目的の場合、4060Tiのメモリ帯域幅縮小(なんと3060tiの1/2!)が、+4GBのVRAM拡大を打ち消すほど強く現れるだろうか?というのが懸念点ですね。(Nvidiaさん、なんで帯域幅縮小しちゃったのよぉ~)

誰か検証してくれないかなぁって思ってますw

早速コメントをありがとうございました。

そうなんですよ!私もLoRA学習のためにメモリ容量を重視した選択をしていました。そして、おっしゃる通り、4060tiのメモリ帯域幅の狭さを懸念しています。消費電力が20wくらい増えても良いので帯域幅は3060程度に戻してほしいですよね。

「帯域幅狭くてもクロック上げてるから、キャッシュ増やしてるから性能上がったよ」と言われても、転送の際のエラーが多くなる気がしてなりません。寝る前に学習始めさせて、起きたらエラー多くて失敗してたとなると凹みますものね。

実は、ここまで候補を絞るまでにはRTX A4000(16gb)も候補に上がりました。こちらにはエラー訂正機能があるのだとか。学習するならA4000が最強だな!と思った時期もありましたが、値段の関係で諦めました…

私も4060ti16gbでの検証動画が出るのを心待ちにしています。

こういった話をできる人が周りにいないので、話を聞けて嬉しいです!

情報をありがとうございました!ちもろぐさんの記事は本当に参考になりますね。

記事中の「クリエイティブ性能比較」から、10万円以下のグラボでは3060 12gbか4070の2択に絞られたと感じました。4060ti16gbが、あと1万5千円くらい安くなれば比較対象にもなるんですけど…

ちもろぐさんの結論通り、私も4070を購入しました。VRAM16gbで生成画像のサイズを大きくできるのは魅力ですが、4070で1024×1024をアップスケールすれば良いかなと思っています。

私は先日のpaypay感謝祭で、ポイント還元が大きかったので思わず4070に決めましたが、3060 12gbのコスパも際立ってきましたよね。

匿名さんもグラボを決めたら、一言コメント頂けると嬉しいです!

この記事に再訪してくれて、ありがとうございました!

intel ARCで検索してたら流れ着いて古い間違っている情報になっているので現在の状況に更新した方がいいと思います。

Stable Diffusionの最新リリースを再テストした結果が出ていてA750A770 16GBともに512×512で4060より性能が上がっています。
ControlNetも使えるようになりVRAM16GB積んでいて42800円は4060ti 16GBよりかなりお買い得になっています。
解像度高ければ4070tiより性能出てるかもしれません。

ただ在庫が都度品切れ補充なので失敗して安くしてる保証ない転売ヤーから買わないよう注意が必要です。

コメントに気付くのが遅くなってしまいました。貴重な情報をありがとうございます!

インテルグラボ環境でのStable Diffusionについて、新しい情報を集めてみたいと思います。

Arcのエンコーダーは高性能ですし、VRAM16GBは本当に魅力的なんですよね。あと価格もお得過ぎる!

ただ、Nvidiaと違ってIntelやAMDのグラボはネット等での情報が少ないから設定などを自分で調整できる知識が不可欠です。ということで私のような素人には使いこなせないかも。

用途を限定して、その他の設定も自分で調整可能な玄人さんには性能とコスパに優れたグラボですね!

おっしゃるとおり、正規販売品を購入するのが正解ですよね

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