冬の陽だまり
なかなか決まらなかった名前がようやく決まり、出生届を提出した。新しい大切な家族は、陽多(ようた)と命名。
冬の陽だまりのような、優しく、温かい人になってほしい。
2人のお兄ちゃんが激しいからね。家族のバランスが取れると良いな。
新生児に接する2人の男児
すごく嬉しい。お兄ちゃん達は、新しい弟に対してメチャクチャ優しい。赤ちゃんが誕生したことを、心から喜んでくれているようだ。
陽多が産まれた次の日、幼稚園を早退させて、二人のお兄ちゃんを病院へ連れて行った。病室へ入りママに一言。
「おめでとう」
いつもの元気な声ではなく、なにか照れたような、ニヤニヤしながら優しい声で。赤ちゃんに対しても、その優しい声で色々と話しかけてくれた。抱っこもしたがる。赤ちゃんの首や頭をサポートしながら抱っこさせてみる。子供たちも、その小ささと軽さに驚いたことだろう。それを体感することで、より大切に接することを期待する。
退院、初めての我が家
ともは産後の経過も順調だ。退院して、その足で家へ戻る。新しい家族五人で囲む夕飯は、義母にスーパーで用意してもらったオードブル。
テーブルの脇に赤ちゃん。奥のフローリングには、疲れて寝ている鉄平。
最近の様子
料理
出産してくれたお礼に、嫁へ電化製品を2個プレゼント。一つは、ハリネズミ型の足マッサージ器。もう一つは、ハンディブレンダー。
ハンディブレンダーは、離乳食の時に活躍してくれるはずだ。しかし、待ちきれずに私が先に使ってしまった。子供たちと一緒に、鶏肉のハンバーグを作る。私は肉の脂が苦手なので、胸肉をミンチに。あっという間にできるね。しかも洗うのが簡単。サッパリしたハンバーグを作ることができた。
兄弟げんか
陽多が家に戻ってからも、竜たちは優しく接してくれる。しかし、陽多の取り合いをして喧嘩になる。嬉しいような迷惑なような。
赤ちゃんがベビーベッドで泣くたびに、すぐに駆け寄って「だいじょうぶだよ」といって撫でてくれる竜。鉄平も同じだ。ただ、やはり3歳児。赤ちゃんを撫でるというより、手で擦る感じ。激しい…
鉄平は、陽多が泣き声をあげるたびに「大変だー」という感じで走り回る。まず、赤ちゃんの元に駆け寄り「ミルクだね!!」と言い、ママの所へ全速力で駆け寄る。「ママ、ミルク!!」と必死で頼むが、ミルクじゃない時の方が多い。嫁が「そっとしておいてあげてね」って伝えると、鉄平はパパの所へ走ってくる。「ママが、そっとしておいてだって!!」と繰り返してくる。私も「少し泣いても気にしなくてもいいよ」って言う。鉄平は陽多の所へ走っていき、「てっぺいのおっぱい飲む??」と言って自分の服をまくり上げ、ツルツルのおっぱいを見せつける。
この一連の流れを、ここ数日で何度も繰り返している。何度見ても可愛いやりとりだ。
新生児と二人の園児。皆で暮らしていくのは大変だろう。家族みんなが、それぞれの立場で思い通りに生活できず、我慢することが多くなる。喧嘩もあるし、口うるさく注意したり、夫婦にも険悪な時間が流れたりする。
しかし、今のところ陽多の周りだけは優しい時間が流れている。今後、家族に大変な時間が訪れても、陽多のところへ集まれば冬の陽だまりのように家族の仲を温めてくれる。彼は、そんな存在だ。