皆さん、こんにちは。岐阜県可児市「陽のあたる部屋」藤井です。
このブログでは、不動産に関する最新の情報と実用的なアドバイスをお届けします。不動産に対する疑問や不安を解消するためのヒントを見つけてくださいね。
住宅確保要配慮者あんしん居住推進事業
まずは補助金の概要から。
住宅確保要配慮者あんしん居住推進とは、平成27年度に創設された制度です。目的は3つ。
- 高齢者・障がい者・子育て世帯の居住の安定確保
- 空き家等の活用
- 一定な質が確保された低廉な家賃の賃貸住宅の供給
3つの目的を満たす空き家等の改修工事に対して、補助金を出します。
この補助金を受けて収益物件を手に入れれば、不動産投資を考えている方にとって、初期投資を抑えられるメリットになります。
補助金を受けられる(申請できる)人について
- 建設工事請負契約を業者と締結して、空き家等の改修工事を発注する人
- 発注者と空き家等の所有者が異なる場合は、申請者と所有者の間で同意書が必要
- 所有者と賃貸しようとする人が異なる場合は、所有者と転貸人との間で当該住宅の管理に関しての確認書が必要(いわゆるサブリース契約の場合)
補助の要件
次のすべてを満たすことが必要です。事業後(改修工事後)に要件を満たせば、戸建ての持ち家や事務所等の、現在は賃貸住宅に要していない物件も対象になります。
住宅要件
- 床面積25㎡以上
- 住宅設備があること(浴室・洗面・台所・水洗トイレ・収納)
- 現行の耐震住宅に適合していること
- 一定のバリアフリー化(2箇所以上の手摺or屋内の段差解消or車いすで通行可能な廊下幅)
入居対象者
この補助金を受けた賃貸住宅には、入居できる方に条件があります。社会的に弱い立場の方を守るのが、この補助金の趣旨ですからね。
- 一定の所得以下であること(月額収入21.4万円以下)
- 現在持ち家でないこと
上限月額家賃
この補助金を受けた賃貸住宅には、家賃を設定するのに、上限額が設けられています。
84,700円に市区町村ごとの係数を乗じた額
田舎へ行けば家賃相場は安くなることから、市区町村ごとに上限額が異なります。詳しくは後で記述する本事業のHPより。
ちなみに、我が岐阜県の代表的な例をみます。
- 岐阜市 81,000円
- 大垣市 77,000円
- 各務原市 72,000円
- 土岐市 68,000円
- 可児市 64,000円
などとなっています。
管理期間
事業完了後(改修工事等完了後)、10年間以上は当該物件を所有管理することが必要です。
補助金を受けて、すぐ転売して儲けちゃおうってことを防ぐ意味です。
住宅情報の登録
居住支援協議会に対し、対象物件に係る情報を登録する事が必要。
対象地域
この補助金が受けられない地域もあります。詳しくは、後で記述する本事業のHPより。
補助額
補助率は、工事費用の1/3です。ただし限度額があります。
住戸 50万円/戸(多用途から賃貸住宅に用途変更する場合は、100万円/戸)
子育て支援施設 100万円/戸
補助対象工事
バリアフリー改修工事
手摺設置・段差解消・廊下幅拡張・浴室改良・トイレ改良
耐震改修工事
現行の耐震基準に適合させるために必要な工事
用途変更工事
戸建ての持ち家や、事務所等を賃貸住宅に用途変更するために必要な工事
居住支援協議会が認める工事
間取りの変更・設備の設置・遮音工事・断熱性向上・防犯性向上・照明や給湯設備の効率化・キッズルームの設置等
本事業のHP等
住宅確保要配慮者あんしん居住推進事業実施支援室
東京都中央区日本橋1-5-3 日本橋西川ビル 3階
受付:月~金曜日(祝日、年末年始を除く)9:30~17:00(12:00~13:00は除く)
TEL : 03-6214-5806
まとめ
住宅確保要配慮者あんしん居住推進は、対象となる賃貸住宅を改修工事する方へ補助金が出る。
社会的に弱い立場にある方へ、一定の水準を保った賃貸住宅を提供することが目的。
最近話題の、空き家問題解消にも貢献することができる。
以上。
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