先日、「関の工場参観日」に参加して、関市内の5社を工場見学させてもらいました。どの工場でも、物づくりに対する熱い想いを感じることができましたよ。今回は、ヤクセル・福田刃物工業の2社様について書きますね。
YAXELL(ヤクセル)
ヤクセルの概要について。
- 創業 昭和7年
- 本社所在地 岐阜県関市栄町2丁目41番地
- 代表取締役 山田 武司
1932年にポケットナイフの製造販売からスタートした当社の歩みは、絶え間ない挑戦の連続でした。その道のりには幾多の困難がありましたが、現在では世界中のお客様に向け、包丁を中心としたキッチン用品から洋食器、贈答品までを展開するに至っております。
引用:ヤクセルHPより
工場見学
私たちが見学したのは、本社2階にあるギャラリー。たくさんの刃物、キッチン用品が展示されています。そのギャラリーの中で一番目を引いたのは、「豪」というラインの包丁。
この紋様がめちゃくちゃ渋い。お値打ちな刃物は3層の鋼から刃物を作ります。ところがこの包丁は、なんと101層のダマスカス鋼から成っているとのこと。この層の厚さがあるから、これだけの紋様が出るそうです。なんだか料理に使うのがもったいなくなるような包丁でした。コレクションしたい。
ギャラリーの中からもうひとつ、今度は現実的に欲しいって思ったものを。それは、子供用の包丁です。
刃を触っただけでは切れないようになっています。イメージはパンを切る包丁。硬いものは切れないらしいですが、ソーセージやフルーツなどは切れるみたい。お手伝いにピッタリですね。男でも料理くらいはできなきゃいけない時代です。何でも真似したいっていう幼児期から、これを使って手伝わせたい。ディズニー柄のものもありましたよ。そっちの方がカワイイ。お揃いで、まな板もありました。カーズ柄の包丁とまな板を見て、3歳の息子は「これ、もらってく」なんて言ってます。ここの前に行った工場見学で、たくさんお土産をもらったので調子に乗ってたんでしょう。「もらえんよ」と現実を教えてあげました。
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結局、後日カーズ包丁を買いました。
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見学を終えると、お土産で「くまのがっこう」のジップロック系な袋をもらえましたよ。
まとめ
さすが「刃物のまち」の関ですね。素晴らしい包丁がたくさん見れました。あんなに芸術的な包丁ですから、プレゼントにピッタリ。特に外国人に。例えば料理好きの外国人クライアントに、101層のダマスカス鋼から成る「豪」をプレゼントしたとしたら。きっと次回の商談はスムーズなものになるでしょう。たったの3万円で、億単位のプロジェクトが動き出すかも。
福田刃物工業
福田刃物工業の概要について。
- 創立 明治29年
- 代表取締役 福田克則
- 事業内容 工業用機械刃物、工業用機械部品、治工具の製造・販売
- 本社 岐阜県関市小屋名353番地
- 東京支店 東京都豊島区巣鴨3丁目26番9号
- 福岡支店 福岡県大野城市大池1-7-29
福田刃物工業株式会社は工業用機械刃物の製造をコアとし、精密部品及び治具の加工も得意とする業界屈指の長い歴史と特殊な加工技術を有する会社です。
工場見学
工業用の刃物を作る工程を、1から順番に見学しました。各ラインの作業を担当している従業員さんが丁寧に説明してくれます。皆さん現場で作業されている方々ですが、不愛想な感じではなく、わかりやすく丁寧に話してくれましたよ。中には昭和初期から使っている機械もあり、「これじゃなきゃダメ」だそう。すごく制度を求められる作業のようです。
超絶への挑戦
製品の精度などにも感心しましたが、この会社について特に「凄イナ!」と感じたことがあります。それは、NHKのある番組で放送第一回目を担当したこと。その番組は、私がよく見ている「超絶 凄ワザ!」。この番組を知らない方へ簡単に説明します。
世界の中で高い水準を誇る日本のものづくり。毎回様々なジャンルに特化して、その中で最高峰の技術を持つ2社が対戦します。第一回目のジャンルはもちろん「刃物対決」。結果は惜しくも負けてしまったそうですが、逆に社員が一丸となり、ますます生き生きと仕事をされているようです。
ブログから感じること
福田刃物工業のブログを読みました。従業員の方同士、すごく仲がいいのが伝わってきます。食事会をしたり、野球部やアウトドア部があったり。この日々の活動が、連帯感を生み、質の高い製品を造る基礎になっているのでしょう。