生まれ変わる工事中!丸山ダム
フレンドリーパーク大平の帰り道に、丸山ダムへ寄りました。川遊びの帰りだったから次男は上半身裸、私はジャージ。ちょっと記念撮影して帰るつもりだったので、誰にも会うことはないと考えていました。しかし、国土交通省の職員さんたちと遭遇。変な家族に見られるかと思いましたが、若い女性の職員さんが「写真、撮りましょうか?」と優しく声をかけてくださった。おかげで、子供たちとパパの貴重な写真が残せました。すごく感謝しています。
2年ほど前、一人で丸山ダムを訪れた時は「展望台」というところがありましたが、今は新丸山ダムの工事のため閉鎖されているようです。
その時は国道の橋脚工事を行っていました。
写真の右奥にうつる橋ですが、現在は完成しています。土木工事は完成前を知っていると何倍も感動しますね。
この丸山ダムも何年か後には新丸山ダムに生まれ変わります。現在より約20mも高いダムが建造され、今見ている丸山ダムや低い土地にある不動産はダム湖に沈むようです。新丸山ダム完成後には、月日の流れを感じながら新しい姿を見て感動したい。その時には、きっとうちの息子たちは立派に育っているに違いない。
ニホンカモシカ。丸山ダム近くの道路脇で草を食べていました。岐阜県の山ではよく見ます。町にも降りてくるので、町でもたまに見ます。昔はニホンカモシカを見ると感動しましたが、最近は「いた」ってつぶやく程度。
息子に「ニホンカモシカは可愛い?」って聞くと、「鹿のほうが可愛い」だって。野生の鹿にも稀に遭遇する岐阜県ならではの答えです。
旧八百津発電所資料館
岐阜県では少しづつ紅葉が始まっています。もうすっかり秋ですね。読書の秋。皆さんは、どんな本を読んでいますか?
私は現在、「竜馬がゆく」を読んでいます。幕末から明治にかけての物語。その当時の日本には蒸気機関すらありませんし、夜道を照らすのは行燈であり、ましてや電気なんてあるわけもない時代。※エジソンは1879年(明治12年)に電球を発明。
電気なんて想像すらできなかったであろう幕末・明治維新から、たった44年後に竣工した水力発電所があります。岐阜県八百津町にある「八百津発電所」。現在は、「旧八百津発電所資料館」として保存されている発電所です。先日そこへ行ってきましたので紹介します。今回の記事は、土木・建築・歴史好きな方へお勧め。
こちらが発電所の建屋になります。当時からしたら、メチャクチャ背伸びしたであろう洋風の建築物です。歴史を感じずにはいられません。
八百津発電所の年表
- 明治39年 名古屋電力㈱創設
- 明治40年 発電所水路工事着工
- 明治42年 発電所工事着工
- 明治43年 名古屋電灯㈱が名古屋電力㈱を吸収合併
- 明治44年 木曽川発電所として竣工
- 大正6年 放水口発電所を増設して八百津発電所と改称
- 大正7年 木曽電気製鉄㈱として独立
- 大正8年 木曽電気興業㈱に社名変更
- 大正10年 木曽電気興業㈱、大阪送電、日本水力が合併し大同電力㈱が誕生
- 大正14年 日本発送電㈱が発足
- 昭和26年 関西電力㈱が発足
- 昭和49年 発電所運転停止
- 平成10年 国の重要文化財に指定
御覧のとおり、八百津発電所は6度も社名・体制を変更しています。63年にも及ぶ、発電事業の歴史を感じさせますよね。
レンガ作りの発電所本館
この洋風の建物ですが、レンガ造りになっています。コンクリートの柱と梁があるようなRC造ではありません。レンガを積んで作られています。外観の白いモルタルの下は、よく見る赤いレンガです。屋根の三角になっている部分は、鉄骨で組んであり、銅板で屋根が作られています。しかも軒高は12mもある。梁となるようなものは、この屋根を組んでる鉄骨のみに感じられます。
ここで私は少しビビります。レンガで作られただけの建物って、もろいよね?今もし南海トラフ地震が来たら・・・
いかんいかん。考え直そう。レンガ作りが屈強なのは「三匹の子ブタ」で証明されてるじゃないか。安心しろ!
外壁には、この建物を造った当時の会社である「名古屋電力㈱」の銘がありました。当時、地元地権者との不動産立ち退き交渉なども苦労したことでしょう。
館内展示の様子
やっぱり一番目につくのは、発電設備。発電機が3台設置されています。カタツムリ感が半端じゃない。明治44年当時で、出力は7,500kwを誇っていたそうです。すごいね。電気が普及していなかった当時で、いったいどれほどの世帯を賄えたんだろう。想像もつきません。
※ちなみに、家庭用の屋根に載ってるソーラーパネルは、枚数にもよるけど出力4kwとか5kw。
当時の工事風景が写真に納められています。めちゃくちゃ貴重なんじゃないでしょうか。作業員の方々、かっこ良すぎ。今こんな作業服集団がいたら、即工事を発注します。なんてったって、発電機の運搬方法がスゴイ。
- 重たい鉄の塊である発電機は、アメリカから横浜港へ
- 当時開通したばかりの電車で、多治見駅へ
- 八百津の黒瀬湊(現八百津橋付近)までは人力・牛によるコロ引き(ルートにもよるけど30kmくらいはあったと思われる)
- その湊からは、団平船で川を遡る
3と4については、何の動力も使ってませんね。しいて言えば牛。もちろん川を上る船は人力。船尾に木のオールみたいなのが付いてて、左右にキコキコ。タフガイが集まれば何でもやれるもんですね。
すみません、話が逸れました。展示品についての話に戻します。
鐘や昔の生活グッズ?
昔の農作業グッズ?
古い椅子。
ジャーン。壁掛け時計。すみません、展示品もだいぶ逸れちゃってます。もはや発電所とは全然関係ない。ちょっと郷土資料館みたいな感じですね。
土木・建築・歴史好きな方は楽しめる場所だと思いますよ。あとは、ノスタルジックな気分に浸りたい方はぜひ!
開館時間
9時~16時 ※1~3月は10時開館
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料
- 一般300円・小中学生100円
- 20人以上の団体 一般200円・小中学生50円
- 杉原千畝記念館との共通券 一般400円・小中学生100円
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